雀筋の雀力トレーニング

麻雀テクニックやプロ麻雀、Mリーグの観戦記

【10月25日Mリーグ第2戦】勝又プロのオーラスリーチ徹底分析

 

 

一日遅れで申し訳ない

昨日の第2戦の勝又プロの倍満和了が話題になっているので雀筋的分析していこうと思います!

 

話題の究極の選択がこちら

f:id:nopainnogain116:20181026173751j:plain

Youtubeに公式ハイライト動画があったので観てないかたはどうぞ↓)

www.youtube.com

 

 

 

さてさて、それでは分析に入りましょう!

まず、状況の確認から

 

f:id:nopainnogain116:20181026180102j:plain

南4局

親:村上選手

ドラ:4s

周りと点数状況は以下

東:村上選手:9300

南:多井選手:34800

西:勝又選手:-4400

北:朝倉選手:60300

 

勝又選手は現状ラスの3着まで13700点差

3着以上になるには跳満ツモか満貫以上の直撃が必要ですね

 

しかし3巡目、親の村上選手からこのリーチ

f:id:nopainnogain116:20181026180453j:plain

2-5s待ち

西対子落としからのリーチなので他家から見るとある程度良形のリーチに見えそうですね

 

点数に割と余裕のある上二人(多井選手と朝倉選手)は字牌暗刻落としのベタオリモード

しかし、勝又選手にとっては直撃を狙えるチャンスでもありますね

村上選手からリーチ棒がでて、点差は12700点

満貫ツモ[8000(アガリ点)+1000(リーチ棒)+4000(村上選手支払い)=13000]

6400以上の直撃[6400(アガリ点)+1000(リーチ棒)+6400(村上選手支払い)=13400]

が条件になりました

(放送ではリーチ棒分が村上選手から減点されていなかったので跳満ツモ条件といわれていましたが、たぶん間違いだと思います)

 

 

そして、7巡目の勝又選手にこのテンパイ

f:id:nopainnogain116:20181026182433j:plain

 

これは厳しいですね

裏2条件のリーチになってしまいます

4s引き入れて一気通貫になるなり、赤ドラを引き入れるなり手替わりの要素はかなりありますね

一旦、⑧切りダマテンパイ

④‐⑦を引いても7s切りフリテンリーチを考えていたと思います

 

そして、次巡

f:id:nopainnogain116:20181026173751j:plain

 

一番欲しい牌を引き入れました!

しかし、ここからが本番

 

どっちに受ける??

(i) ⑦切り1-4-7s

(ii) 7s切り④‐⑦

 

(i)なら三面帳だが一気通貫は確定しない。7sのみリーチ一気通貫

(ii)なら一気通貫確定で出アガリでも満貫

 

⑦も7sも当たる可能性の十分にある危険牌であり、場には1sが多井選手の河に一枚見えているだけで山読みするには情報が少なすぎる。上二人がオリてるので3巡目以降の河は情報にならない

村上のリーチには萬子が多く通っており、筒子か索子の両面だろうと推測できる(西対子落としより)

 

すなわち、ここではどちらの牌が当たるかよりどちらのほうがアガれるかが論点となる

 

それでは(i) ⑦切り1-4-7s から検討していこう

ガリ枚数的には自分で4枚使っていて場に今1枚、全12枚中5枚見えている状況

多井選手の第一打1sから多井選手が4sを一枚持っていそうかなーくらいしか手牌は読めないですね

すなわち、最高でも6枚。

1s2枚

4s1枚

7s1枚

の計4枚くらいいれば御の字の待ちである(実際は1s2枚4s0枚7s1枚の計3枚)

 

しかし、出アガリでまくれるのは7sのみ、4sでは出アガリでも裏が乗らないと5200点、1sでは2600点の裏2条件

ツモアガリなら4sと7sは文句なしの満貫、1sなら裏1条件

 

 

上二人がベタオリしていることを考えるとツモれる可能性もだいぶ大きくなるので、こう見ると意外と悪くない条件にも思えてくる

 

 

次に多数派だろうと思われるほう(ii) 7s切り④‐⑦ について検討しよう

筒子に関する情報はほぼゼロ。自分で使っている⑦2枚のみ見えている状況

ガリ枚数を推測するのも難しい状況だが、各者一枚もっていると考えるとせいぜい3枚いればいいなあという感じだろうか(実際は④2枚のみ)

しかし、こちらに関しては直撃、ツモアガリ条件なしでまくれる

 

 

 

 

 

どうだろうか。せいぜいアガリ枚数1枚の差なら3着になるということを考えたら(ii)のほうがいいように思えないだろうか?

 

しかし、逆に3着になることが目的じゃないという考え方もある。リーグ戦故に上がることが大事、失点を増やさないことが大事なら(i)のほうがいいかもしれない。

例えばこの局で村上選手がアガったとしよう。そうなると点差は跳満ツモ条件以上になることが想定される。そうなるとこの点数状況の勝又選手はかなり厳しい。

なぜなら、オーラス二本場にやることがなくなる。朝倉選手は点数に余裕があるので必死で鳴き散らかしてアガリを取りに来るとは考えにくい。となると多井選手に託されるが守備を考えながらアガらなければならない多井選手と攻めるのみの村上選手では村上選手に分があると考えられるだろう。

そうなると積もられ続けて失点し続けるオーラスという未来も見えてくる。

こう考えると2600の可能性があってもこのリーチ対決に勝つことの重要性が見えてくる。

 

 

 

 

このあと数字を使って考えたいんだけど、先に雀筋の結論を言っておくと

リーグ戦だからこそ(i)

ふつうの一発勝負の麻雀なら(ii)

 

 

 

ここからは仮定のお話~

 

かなり適当に計算していきます。村上選手のアガりは無視します。勝又選手がアガった場合のみを考えます

 

(i)はアガリ枚数1s2枚4s1枚7s枚の計4枚とし、(ii)は⑦1枚④2枚の計3枚とする

単純に待ちの強さを比でを表すと

(i):(ii)=4:3

裏ドラが乗る確率を30%としよう(裏2は5%)

そして、アガリパターンをまくれる場合とまくれない場合に分ける

 

(i) でツモった場合

1sで裏が乗らなかったときだけがまくれない。ツモった場合の50%の内、70%がまくれない計算になる

0.5*0.7=0.35

すなわち、ツモった場合の35%がまくれない。65%がまくれる

 

(i)で直撃した場合

7sならまくれる:0.25

4sは裏1条件:0.25*0.3=0.075

1sは裏2条件:0.5*0.05=0.025

すなわち、直撃の場合の35%がまくれる。65%まくれない。

 

(ii)は直撃もツモもアガった場合の100%でまくれる

 

 

以上からまくれる指数を出してみよう

(i)

ツモ:4*0.5*0.65=1.3

直撃:4*0.5*0.35=0.7

 

まくれる指数:2

 

(ii)

ツモ:3*0.5*1=1.5

直撃:3*0.5*1=1.5

まくれる指数:3

 

 

どうだろうか!かなりおおざっぱな計算だが、

まくれる可能性は(ii)のほうが1.5倍高いのである!!

 

 

すなわち、勝又選手の選択はリーグ戦ならではのもので基本的には一気通貫確定にとったほうが良さそうなのである

 

 

雀筋からは以上です